猫の話

犬派か猫派か?と問われれば犬派であると即答できるぐらい猫には微塵も興味が無いわけで、決して人間に服従することの無いその本性には嫌悪感すら覚える。小学生ぐらいのときに見た子猫物語というフジ産経グループな映画で、チャトランとかいう猫が話題になった時期があったように記憶しているが、準主役だった子犬(名前失念)ばかり見ていた。

で、最近うちのマンションのゴミ捨て場を中心とした半径15メートルに、ミケ猫(脳内命名:キャット)がテリトリーを形成しているわけだが、今朝出社するときに足元に寄ってきて「にゃー」とか言ってるわけ。やせこけた体系から想像するに、「人間はっけそ!にゃーとか言えば餌が出るに違いない。それっ、にゃーにゃーにゃー」とか絶対このキャットは思っているわけだが僕が餌を持ってるわけないだろ。甘すぎる。持ってたら自分が食うっちゅうの。しかしながら猫嫌いだと確信していたのに、キャットからのラブラブ光線にたやすく魅了(チャーム)されてしまったわけで、ちょっと写真をとってみようとしゃがんだ瞬間、手に持っている携帯が餌ではないと察知したキャットは180度方向転換して消え去った。同時に魅了も解けて何してるんだ自分はという憤慨だけが残ったわけで、客観的にマンション出口のゴミ捨て場にしゃがんでいる通勤途中の癖に私服かつ手には携帯電話の不審者にしか見えない状況は、猫嫌いを加速させるに十分な燃料となった。

続く。